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SEOとは何か

公開 更新 読了目安 約10分編集 METAEMBER編集部

要点サマリーカード

  • SEOは、検索エンジンがページを見つけ、内容を理解し、並べ替える過程に合わせてサイト側を整える取り組みです。
  • 検索エンジン側の処理は、収集、登録、並べ替えの3段階に分かれます。段階ごとに確認する項目が違います。
  • まず確認するのは、ページが表示できるか、内容が読み取れるか、同じ内容が重複していないかの3点です。
  • 順位は検索エンジンが決めるため、特定の順位を約束できる方法は存在しません。
  • 効果は順位だけでなく、表示回数と、実際に読まれたかどうかを合わせて見ます。

SEOという言葉の意味

SEOとは、検索エンジンがページを見つけ、内容を理解し、検索結果に並べるまでの過程に合わせて、サイト側の状態を整える取り組みのことです。

SEOは Search Engine Optimization の頭文字で、日本語では検索エンジン最適化と訳されます。「最適化」という言葉のせいで、検索エンジンの内部を操作する特別な手段があるように受け取られがちですが、実際に行うのは、ページを見つけやすくし、内容を読み取れる形にし、探している人にとって役立つ内容にすることです。

検索エンジンは、利用者が探している答えに近いページを上に並べようとしています。したがってサイト側の作業は、検索エンジンに対する働きかけというより、探している人に必要な情報を、機械にも読める形で置き直す作業に近くなります。

検索エンジンがページを扱う3つの段階

検索結果に出るまでには、性質の異なる3つの段階があります。どこで止まっているのかが分かると、確認すべき場所が絞れます。

段階1:収集(クロール)

検索エンジンのプログラムが、リンクをたどってページを訪れ、内容を読み取ります。どこからもリンクされておらず、一覧にも載っていないページは、そもそも見つけてもらえません。

段階2:登録(インデックス)

読み取った内容を解析し、検索対象として保存します。内容が極端に薄い場合や、ほぼ同じページが多数ある場合は、保存されないことがあります。保存されていなければ、どの言葉で検索しても表示されません。

段階3:並べ替え(ランキング)

検索された言葉に対して、保存済みのページの中から適したものを選び、順番を決めます。ここで使われる判断基準は多数あり、公開されているのはその考え方の一部です。

最初に確認する基本項目

細かい調整を始める前に、土台となる項目を確認します。ここに問題があると、他の作業の効果が現れません。

優先して確認したい項目と、確認の観点
項目確認すること問題があると起きること
表示できるかページが正常に開き、エラーになっていないか収集の段階で止まり、登録に進まない
読み取れるか本文が文字として存在し、画像の中だけに書かれていないか内容を解析できず、内容の薄いページとして扱われる
重複していないか同じ内容が複数の住所で開けるようになっていないか評価が分散し、意図しないページが表示される
見つけられるかサイト内のどこかからリンクされているか孤立したページとなり、収集されにくくなる
端末で使えるか携帯端末の画面で文字が読め、操作できるか利用者が離脱しやすく、内容が評価されにくい

内容の面で整えること

内容の作業は、次の順番で進めると重複が減ります。上から順に確認してください。

  1. 誰の、どの質問に答えるページかを1文で決める

    1つのページで複数の質問に答えようとすると、どれも中途半端になります。「はじめて調べる人が、手順を知りたいとき」のように、読み手と目的を先に決めます。

  2. 結論を最初に書く

    ページを開いた人は、答えがあるかどうかを数秒で判断します。前置きから始めず、質問に対する答えを冒頭に置き、詳細をその後に続けます。

  3. 見出しで構造を作る

    見出しは文字を大きくするための飾りではなく、内容の階層を示す部品です。ページの主題を示す見出しは1つにし、その下に節、さらに細目という順で並べます。

  4. 題名と説明文をページごとに書き分ける

    題名は検索結果の見出しに、説明文はその下の要約に使われることがあります。すべてのページで同じ文言を使い回すと、どのページを開けばよいか判断できなくなります。

  5. 関連するページ同士をつなぐ

    本文の中で、関係のあるページへ言葉を添えてリンクします。「こちら」ではなく、リンク先の内容が分かる言葉を使うと、読み手にも検索エンジンにも役立ちます。

  6. 公開後に読み直し、不足を足す

    実際に検索された言葉を見ると、答えていない質問が見つかります。新しいページを増やす前に、既存のページで答えられる部分を補うほうが早い場合があります。

技術の面で整えること

技術面の作業は、収集と登録を妨げないことが目的です。派手な効果を狙うものではありません。

  • 住所を1つに決める:同じ内容が複数の住所で開ける状態を避け、正式な住所を1つ指定します。
  • 一覧を用意する:公開しているページの一覧を作り、検索エンジンから読める場所に置きます。
  • 収集の可否を正しく伝える:見せたくないページと、単に収集を控えてほしいページでは、指定の方法が違います。両者を混同すると意図しない結果になります。
  • 表示を速くする:画像の大きさを指定し、不要な処理を減らします。読み込み中に画面が動くと、操作を誤りやすくなります。
  • 携帯端末での表示を整える:文字の大きさ、押しやすさ、横方向にはみ出していないかを実機で確認します。
  • 削除したページの扱いを決める:無くなったページは、その旨を返すか、内容の近いページへ転送します。中身のない画面を正常な状態として返さないようにします。

よくある誤解

SEOをめぐる説明には、部分的には正しいものの、そのまま受け取ると判断を誤るものがあります。よく見かける理解と、実際の扱いを並べて整理します。

広まりやすい理解と、実際の扱い
広まりやすい理解実際の扱い
同じ言葉を多く書くほど上がる不自然な繰り返しは読みにくさにつながります。回数ではなく、質問に答えているかどうかが問われます。
ページ数が多いほど強くなる内容の薄いページを増やすと、サイト全体の評価に影響することがあります。数より、1ページごとの役割が重要です。
特定の順位を保証できる順位は検索エンジンが決めるため、外部から保証できる性質のものではありません。保証をうたう提案には注意が必要です。
作業すればすぐ結果が出る収集と登録には時間がかかります。変更の反映は数日から数週間かかることがあります。
一度整えれば終わる検索する人の関心も、競合するページも変わります。定期的な見直しが前提になります。

結果の確かめ方

順位だけを見ると、改善の判断を誤ります。検索する言葉ごとに順位は変わり、日によっても動くためです。次の3点を合わせて確認します。

  • 表示された回数:検索結果に出た回数です。増えていれば、登録と対象範囲が広がっています。
  • 読まれた回数:実際に開かれた回数です。表示回数だけが増えている場合は、題名と説明文が内容と合っていない可能性があります。
  • 検索された言葉:どの言葉で表示されたかです。想定と違う言葉が多い場合は、ページの主題を見直す手がかりになります。

サイトの所有者向けには、検索エンジンの提供事業者が無償の管理画面を用意している場合があります。表示回数や検索された言葉、登録状況を確認できるため、推測ではなく記録に基づいて判断できます。

用語の整理

本文で使った用語を、短い説明にまとめました。他の解説を読むときにも、おおむね同じ意味で使われる言葉です。

クロール
検索エンジンのプログラムがページを訪れ、内容を読み取ること。
インデックス
読み取った内容を検索対象として保存すること。保存されて初めて検索結果に出ます。
ランキング
検索された言葉に対して、保存済みのページの順番を決めること。
正規の住所
同じ内容が複数の住所で開ける場合に、代表として扱ってほしい住所のこと。
内部リンク
同じサイト内のページ同士をつなぐリンク。関係性を示し、見つけやすさにも関わります。
検索意図
その言葉で検索した人が、実際に知りたいと考えている内容のこと。

まとめ

SEOは、検索エンジンに働きかける特別な技術ではなく、探している人に必要な内容を用意し、それを機械が読める形で置くという、地道な作業の積み重ねです。順位を直接動かす手段はありませんが、収集されない、登録されない、内容が読み取れないといった障害は、確認すれば取り除けます。

最初に取り組むなら、表示できるか、読み取れるか、重複していないかの3点です。この土台を整えたうえで、1ページごとに答える質問を明確にしていく順序が、遠回りに見えて確実です。

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